悟った導師についての 2 つの比喩

悟りを開いた導師がかつて「先生は、悟りを開く前に何をされていましたか?」を尋ねられたとき、「私は森で木を切り、川から水を掬って来た」と答えました。さらにもう一つの「先生は悟りを開いた後、今何をされていますか?」の問いには、「私は森で木を切り、川から水を掬って来る」と答えました。困惑を覚えた質問者が「それでは、どのような違いがあるのですか?」と尋ねると、導師は「過去に、木を切っていたか、水を掬って来ていたとき、私は常に他のことについて考えていた。しかし現在は、何をしているときでも、私は常にこれらの行為とまったく一体になっているので、他の何も存在していない。それが違いだ」と答えました。

もう一人の偉大な導師はかつて、「私が出家する前は、山は山で、川は川だった。その後、私が精神世界の修行をしていたときは、山は山であることを止め、川は川であることを止めた。私が悟りを達成し終わった今、再び山は山なり、川は川になった」と言いました。

(二番目の比喩の意味は、精神世界の求道者でない人々はぼやけた目で無意識に物事を見ている一方で、彼らが精神世界の旅を始めると、物事は、その本質的な性質を顕在化するにつれて、劇的に異なる意味をもち始め、また [たとえば LSD のトリップで経験するような] 非現実的な局面を提示し始める、ということです。しかし、悟りを開いた後は、覚醒者は、いかなるマインドの想定、投影も課すことなしに、物事をあるがままに見始めます。)

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