サイバーブック:
悟りのための統合的認識論
序文 (部分的引用)
この CD-ROM ブックは、人間意識に関する私の過去 20 年間の研究の結果です。
私の内なる旅は、80 代始めに 3 年間滞在したサハラ砂漠の真ん中で始まりました。その生活は非常に過酷なものでしたが、自然の光景は真の意味で雄大で、言葉の表現を超えたものでした。たとえば、300m
以上の高さにある崖の頂上に立ったとき、不毛の土地を見渡して、遠い過去の川の流れの跡も見ることができましたが、その場所全体は何万年も前には海面下にあったはずのことを発見しました。というのも、その崖の頂上ではたくさんの貝の化石を拾い上げることができたからです。また、不毛の砂丘の真ん中で大きな朝日が東から昇っているのを見たとき、同時に西の地平線上には同じく大きな黄色の満月がありました。
私は、広大な自然の前で人間存在の微小さを感じないではいられませんでした。
その後私は米国に行き、オレゴンに住んでいたインド人の導師に弟子入りしました。約 1 年間、彼のコミューンに住みましたが、そこで 7 カ月間の集中心理療法コース
(計 1,700 時間のセッション) に参加しました。私は、このコースの期間中に自分は究極の禅スペースを経験していたと思いましたが、コースに参加していたあるドイツ人の男性に「私たちがここで経験していることは、NLP
と呼ばれる新たに生まれたアメリカの心理学と比べると一種の幼稚園ゲームにすぎないですよです」と言われました。(私の導師とこの心理療法コースについては、将来詳細に語れる機会があればと願っています。)
私はその時、この男性の言ったことを信じることができませんでしたが、その数年後 (1988 年) に、私がジョン・グリンダーとジュディス・ディロージャがロンドンで開講したワークショップ、「個人的な天才のための必要条件」に参加した後、私はその男性とまったく意見を共にするようになりました。NLP
(神経言語プログラミング) が真に革命的な一式の心理的ツールであることがわかったのです。
その後米国カリフォルニア州のサンタクルーズで、グリンダーとディロージャから、NLP プラクティショナー (1988 年)、NLP マスター
プラクティショナー (1989 年) のトレーニングを受けた後、英国ロンドン市内で 「隠遁生活」に入りました。この間私は、「個人編集」と呼ばれる一連の
NLP テクニックを 7 年間毎日継続的に実践し (これは私の集中的なカルマ ヨガ、ラージャ ヨガの瞑想となりました)、また同時に数百冊の
NLP と精神世界関連の本を読破しました (これが私のジュナーナ ヨガの瞑想となりました)。多忙な都会の真中でのこの集中的な単独の研究結果として、私は、全時代を通じて、正統な精神世界の導師はすべてほぼまったく同じことを言っているということと、ヴェーダンタのような古代インドの経典に「コード化」されていることも
NLP が現代的な認識論モデルとして提示してきていることとほぼ同じことを示唆していることを発見するようになりました。この研究過程の中で、私は、ヴェーダンタのまさにルーツに遡り、「源泉の導師」を発見しました
(「人は認識論 (またはこの場合は『精神世界的基盤』) をもたないでいることはできない」ので私自身の精神世界的系譜をもってはいますが、この正統な精神世界的源泉から派生しているかぎりにおいて、他のどの系譜も差別する意図は私にはありません)。またそれと同時に、NLP
の源泉にも遡り、認識論の巨人であるあのグレゴリー・ベイツンと、このブックの「無限と有限」のページで言及されている 2 人のドイツの数学者が達成した革命的発見を知るようになりました。このため、このブックは、「源泉の導師」のおそらく最も正統な継承者であるシュリ・シャンカラチャリヤと、現代において最も重要なジュナーナ
ヨギであると私が見ているグレゴリー・ベイツンの二人に捧げられています。私が 1995 年にミュンヘンでリチャード・バンドラーに NLP トレーナーとしてトレーニングを受けた時点で、私の隠遁生活が実質的に終わりました。
(省略)
個人的には、私は、このブックは、真摯な精神世界の求道者がこの現在の人生の間に悟りを開くことを助けるために必要な材料ほとんどすべてを含んだ一種の「悟りのためのハンディ
マニュアル」であると信じています。ただし、この目的上、いくつかの (私見では 3 つだけです) 必須条件があるということを指摘しておく必要があります。
(省略)
このブックは 108 の HTML ページから成り立っています。日本では、108 種の「煩悩」 (「妄想/欲望/執着」を意味し、サンスクリット語では「クレシャ」に対応します)
があると言われています。毎年の大晦日の夜には、全国の仏寺で僧侶等が 108 回鐘を鳴らし、聞く人がこれらの 108 の各煩悩を克服するように助けます。私は、このブックの読者の方々も、108
ページの一つ一つによって同じような効果を得れたらと心から願っています。(ちなみに、インドで現在までに保存されてきていると言われるウパニシャッドの総数が 108 であることも付記できます。)
読者の方々がこのブックを通じて真に果てしない精神世界の旅を続けられること、および、このブックが、たとえ微細な貢献であるとしても、人間意識をさらに向上させることに貢献できることを祈っています。
(省略)
最後に、次の私の友人の方々に謝意を記したいと思います。このブックの 108 ページを書くように促していただいた Damir Horvat、この本の大部分の校正をしていただいた米国ニューヨーク在住の
Albert North、追加校正を担当していただいた Swami Satyam Chetan と Denis Robson、私の将来のプロジェクトに対して勇気づけをいただいた
Dr Desmond Oon、英国の私の滞在中長い間支援をしていただいている Peter Ling と Akvon、いつも親切な Ann Booth
と Liz Fishman、私に対して温かい支援をしてくれた米国の Anna Lang と Yoga Yak、特に、「Guhen 式体系」に関して非常に我慢強い理解とサイキックな直感をくださった米国フロリダの
Alice Keene、の皆さんに心から感謝します。また、この序文で言及しきれなかった、その他の方々にも感謝いたします。さらに、このブックに著作権保護の題材を複製紹介することを快く許可していただいた、英国ロンドン市の
the Victoria & Albert Museum、米国の Cygnus Software、米国カリフォルニア州の Sun Microsystems,
Inc. の方々にも感謝の念を表したいと思います。
Swami Guhen
英国ロンドン市にて。
2000 年 10 月。
デザイン: 印籠、日本製、1850 年〜1900 年頃。英国ロンドン市 V & A 写真図書館の好意により写真複製。
Copyright (c) 1996-2012, by Swami Guhen. All rights reserved internationally.
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